佐賀大学SDGsプロジェクト研究所:「皮膚科学に関する知の拠点形成事業プロジェクト」
第一回シンポジウムを開催いたしました。詳細は左側バナーをクリックしてご確認ください。
- プロジェクト長
出原 賢治(医学部分子生命科学講座分子医化学分野) - 設置期間
令和2年4月~令和5年3月(3年間) - 研究組織
出原 賢治(医学部分子生命科学講座)
青木 茂久(医学部病因病態科学講座)
光武 進(農学部生物資源科学科生命機能科学コース)
辻田 忠志(農学部生物資源科学科生命機能科学コース)
川口 真一(附属アグリ創生教育研究センター)
研究概要
皮膚は体重の約16%を占める人体で最大の臓器です。外界と接し、水分の保持、体温の調節、微生物や化学・物理的刺激からの防御に加え、感覚器としての機能を有します。その恒常性の維持・機能修復機構は生命活動において最重要事項であり、それが障害されるとさまざまな疾患の発症へつながります。本学においては、医学部において皮膚の恒常性維持、各皮膚疾患の病態形成機序、ならびに皮膚修復機構に関する全国トップレベルでの学術的研究が展開されています。一方で、農学部では、地産植物資源を基本とし、これらに含包される恒常性維持機能や生体調節機構の分子メカニズム解析が進んでおり、それを基盤として皮膚組織をはじめとする脂質成分の代謝や抗酸化機能に関する基礎的研究を展開しています。また、その機能性を持つ植物由来化合物、いわゆるファイトケミカルを活用した化粧品開発を、地元企業を中心として進めており、その一部についてはすでに市販化しています。
本学は、佐賀県において化粧品関連企業、生産者、研究機関、行政及び経済団体等からの支援、あるいは連携を深める目的で、ジャパン・コスメティックセンター(JCC)の一翼を担い、ビジネス環境の整備に貢献してきました。最近では、多くの人材と技術が地域資源として集積され始め、佐賀県における経済活況につながる基盤として期待されています。
本研究プロジェクトの目的は、佐賀大学の医学部と農学部における皮膚研究の基盤をさらに発展させ、医農融合プロジェクトを推進させることにより、佐賀大学において皮膚科学に関する知の拠点を構築することです。その具体的な基盤として佐賀大学スキンリサーチセンター(仮称)を設置し、皮膚科学に関する研究のみならず、学生教育・人材育成の拠点とします。さらに、佐賀県、あるいは全国における皮膚関連ビジネス産業との連携を発展させ、佐賀大学スキンリサーチセンター(仮称)を基盤として新たな産学連携を推進して、佐賀県における皮膚関連ビジネス産業の発展基盤の構築を目指します。


