第68回分子生命科学セミナー/大学院特別講義


演題

時計遺伝子によるアレルギー反応の制御


演者:中尾 篤人
山梨大学大学院医学工学総合研究部免疫学教室 教授

日時:平成25年11月7日(木)17:30〜19:00
場所:看護学科講義棟 5101室


要旨

  アレルギー疾患の症状は、約24時間周期性(概日性)に起ることが特徴であるがそのメカニズムはこれまで不明であった。  我々は、生物の概日性の生理的リズム(睡眠と覚醒、体温など)を司っている時計遺伝子がアレルギー反応の概日リズムを制御していること (J Allergy Clin Immun 2011)、さらにマスト細胞に発現する時計遺伝子がこの制御に中心的な役割を果たしていることを見出した(J Allergy Clin Immun 2013)。  本セミナーでは、このようなアレルギーと時計遺伝子との関係を議論する。

参考文献

Nakamura Y, J Allergy Clin Immun 127(4):1038-1045, 2011
Nakamura Y, J Allergy Clin Immun 168(1):39-46, 2013

 

セミナーに関する問い合わせ:
分子生命科学講座 出原賢治 (内線2261)

セミナー一覧に戻る

分子生命科学トップに戻る