第57回分子生命科学セミナー/大学院特別講義
平成24年度 第1回総合分析実験センターセミナー


演題

プレゼンテーションを考える


演者:堀口 安彦
大阪大学微生物病研究所 分子細菌学分野 教授 


日時:平成24年4月19日(木)17:30〜
場所:3114室(臨床小講堂2)


要旨

 研究成果を他者に伝達(報告)するためのプレゼンテーションは、研究者にとって大切な研究活動のひとつである。一般に、研究成果を報告する方法には、論文発表と学会発表(口頭・ポスター発表)の二通りがある。論文発表は、雑誌の投稿要領に従うことで定型的な方法を学ぶことができるが、それに対して口頭・ポスター発表の方法は比較的自由度が高い。そのために、標準的な発表の作法から外れてしまい、研究報告としてはすっかり破綻してしまっている発表をときに見ることがある。  論文、口頭、ポスターを問わず全ての発表は、研究成果をそれなりに他者に伝えることができればそれでよい、というものではない。とくに、効果的なプレゼンテーションは形を変えて、発表者の研究活動に必ずポジティブな効用をもたらす。そこで本講演では、演者の経験をもとにして「わかりやすいプレゼンテーション(口頭発表)とはどのようなものか?」について議論したい。プレゼンテーションの流儀は色々あっていいと演者は考えているが、重要なポイントは「聴者にわかっていただく」ということである。「聴者に研究内容をわかっていただく」ために、本講演を聴講いただく皆様にとってそれぞれ最も効果的なプレゼンテーションのヒントを見つけていただければ幸いである。

参考文献

実験医学 28(14): 2272 - 2276 (2010)
実験医学 28(16): 2662 - 2667 (2010)
実験医学 28(18): 3015 - 3020 (2010)
実験医学 28(19): 3155 - 3160 (2010)
実験医学 29(1): 116 - 122 (2011)

 

セミナーに関する問い合わせ:
分子生命科学講座 吉田裕樹
(内線2294)
総合分析実験センター 寺東宏明(内線2404)

 

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