Department of Biomolecular Sciences |
第40回分子生命科学セミナー/大学院特別講義演題 サイトカイン抑制シグナル分子SOCSによる免疫疾患制御 サイトカインに対する受容体は、細胞内ドメインに会合する Jak型チロシンキナーゼと転写因子STATによるシグナル伝達系によって制御されている。感染症などによって引き起こされる激性炎症は、急激なサイトカイン産生(サイトカインストーム)を引き起こし、時として過剰な炎症反応などが伴うことによって免疫反応のバランスが破綻し、生体を死に至らしめる危険性を生み出している。この危険性を回避するため、生体はサイトカインバランスの恒常性を厳格に制御するシグナル伝達システムを備えておりJak/STAT シグナル伝達系に対してはSuppressor of Cytokine Signaling (SOCS)が抑制制御に機能している。 セミナーに関する問い合わせ:分子生命科学講座 出原 賢治(内線2261)
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