第25回分子生命科学セミナー/大学院特別講義

演題:マイクロアレイ法によるアレルギー疾患遺伝子解析研究の限界と可能性

演者:斎藤 博久
(国立成育医療センター研究所免疫アレルギー研究部部長)

日時:平成16年5月20日(木)17:30〜18:30
場所:臨床小講堂2 (3114)

内容

 1998年米国クリントン大統領がマイクロアレイ技術の進展を年頭教書で発表して以来6年が経過し、我が国の多くの大学や研究所にもマイクロアレイが導入された。しかし、これらトランスクリプトーム解析手法に関しては、「タンパク質解析の結果と一致しないことが多い」などといった批判的な意見が増えている。したがって、2,3年前までは、一例の比較データであっても、一流雑誌に掲載されていたものが、最近では、再現性、適正な統計手法の採用、タンパク質解析、純化された細胞を使用する、ことなどの条件が論文投稿条件となっている。本講演では、アレルギー疾患研究を通して、今までわれわれが発表してきた論文発表成果を中心に、失敗例やレフェリーとのやりとり等、裏話を交えて紹介し今後の研究戦略について展望を述べる。

セミナーに関する問い合わせ:分子生命科学 向井常博(内線2261)

 

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