Department of Biomolecular Sciences |
第86回分子生命科学セミナー 革新的バイオイメージング技術開発とがん研究応用 今村 健志 教授 愛媛大学大学院医学系研究科 分子病態医学講座 日時:7月11日(木)18:00 - 19:00 場所:臨床小講堂(3114) 近年の医学研究においては、より詳細な生命現象や動態を知るために、生きた個体において分子や細胞がどのような動態をとるかをリアルタイムで解析することが求められ、それはがん研究領域においても例外ではない。 本講演では、生体中の分子・細胞の時空間動態解析や高精細3D解析を実現させるための革新的バイオイメージング技術開発、さまざまな蛍光タンパク質や蛍光色素を駆使して生体でがん細胞の動態、機能や環境を画像化して解析する手法を紹介する。 具体的には、細胞周期プローブ(Fucci)を用いたがん細胞の増殖からビメンチンプロモータープローブを用いたEMTイメージング、超解像顕微鏡によるミトコンドリアの高解像リアルタイムイメージングからメダカやマウスの全身マクロイメージング、さらに2光子励起蛍光顕微鏡や光シート顕微鏡を用いた高解像生体深部イメージングやオルガノイド解析まで、次世代がん研究に必須の技術とその応用例を紹介する。 次世代がん研究において、バイオイメージング技術を駆使し、動物が生きたまま、がん細胞の動態、機能や環境をイメージングし、その分子メカニズムを解明し、さらに創薬応用することは有用であろう。
セミナーに関する問い合わせ:
分子生命科学講座 副島英伸(内線2260) soejimah@cc.saga-u.ac.jp
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