Department of Biomolecular Sciences |
第41回分子生命科学セミナー/大学院特別講義演題 遺伝子改変マウスを用いたヒストンメチル化酵素PR-Set7/Set8/KMT5Aの機能解析 ヒストンの翻訳後修飾は、クロマチンを介した様々な核内機能の調節に関わっている。なかでもヒストンのメチル化は比較的安定な修飾だと考えられてきたが、ここ数年の間にその脱メチル化酵素が次々と同定されるに至り、注目を集めている。一方で個々のヒストンメチル化のゲノム上での分布が明らかにされ、生体内でその果たす機能の解析が進んでいる。我々が注目しているH4リジン20のメチル化は、ヒト、マウスにおいて少なくとも3種類の酵素(PR-Set7/Set8、Suv4-20h1およびSuv4-20h2)がそのメチル化を動的に制御している。これらの修飾酵素の機能について、ここ数年の間にかなりの知見が蓄積されたものの、まだ未解明な点も多い。 セミナーに関する問い合わせ:分子生命科学講座 副島英伸(内線2260)、西岡憲一(内線2264)
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