研究課題名 機能性脂質(共役脂肪酸及び構造脂質)の脂質代謝改善および抗肥満作用
研究者 柳田晃良(佐賀大学農学部)
永尾晃治(佐賀大学農学部)
井上奈穂(佐賀大学農学部)
研究計画の概要 共役脂肪酸の肥満/糖尿病モデル動物への投与がエネルギー代謝を亢進し(Nutrition 2004)、脂肪肝の改善(J. Nutrition 2005)や内臓,脂肪量を減少させ、血圧上昇作用を抑制する作用をもつことを初めて明らかにした(BBRC 2003, 2004)。その作用は共役脂肪酸異性体の構造により異なる(Lipids in Health & Diesease2005)。本年度以降は、乳製品、及び植物油由来共役脂肪酸異性体の作用機序を脂質代謝の面から解明するとともに、、アディポネクチンなどアデイポサイトカインの発現や核内調節因子の役割についても検討する予定である。さらに機能性油脂としての利用の可能性を検討する
研究実施計画 乳製品や特殊な食用種子油に含まれる共役脂肪酸(共役18:2、共役18:3)を精製する。またこれらを利用してトリグリセリド型、リン脂質型の構造脂質を調製する。PUFA含有構造脂質を調製する。これらの脂質を含む餌を肥満モデルラットに与えて以下の点を検討する。
1)肝臓、脂肪組織での脂質代謝酵素の活性と遺伝子発現
2)脂質代謝関連核内調節因子遺伝子発現
3)肥満とアデイポサイトカイン分泌、発現への影響
4)他の機能性脂肪酸との比較検討

トップページへ