研究課題名 遺伝子組換えウサギを用いた肥満の研究
研究者

森本正敏(総合分析実験センター)
北嶋修司(総合分析実験センター)

研究計画の概要 Peroxisome proliferative-activated receptors(PPARs)のひとつであるPPARγは肥満の原因遺伝子のひとつと考えられており、インスリン抵抗性を媒介している可能性も考えられている。脂肪組織特異的にPPARγを高度に発現させると、エネルギー貯蔵能が高く、活発に分化と肥大を繰り返す脂肪組織が作られる可能性が考えられる。そのことが重度の肥満、さらには糖尿病を引き起こすことが予想される。そこで、PPARγを高度に発現するトランスジェニックウサギを開発し、肥満とPPARγの関係を明らかにする。
研究実施計画

(1) PPARγを高度に発現するトランスジェニックウサギの作成
脂肪組織特異的にPPARγを発現するDNAconstructを作成し、ウサギの受精卵にマイクロインジェクションおこない、PPARγを高度に発現するトランスジェニックウサギ(PPARγ・TGウサギ)を作成する。

(2) PPARγ・TGウサギの繁殖
研究に必要な数のPPARγ・TGウサギを繁殖する。

(3) PPARγ・TGウサギの体重および体脂肪の経時的観察
 PPARγ・TGウサギのF1と正常ウサギの体重、体脂肪、血中総コレステロール・トリグリセリド・HDLコレステロールの観察を経時的に行い、PPARγと肥満の関係を明らかにする。

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